京の頑固のひとり言
戦後生まれの団塊の世代
妻帯者・子無し。 京都生まれの京都育ち。三代は最低京都人。
旅行好き、遊び好き、仕事好き、美食好き、おしゃれ好き、人好き。少々お節介。
京都中華思想の持ち主。 山羊座B型 六白金星


 
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前書き


一話〜十話


十一話
『否定から入ると反発に会う』

十二話
『水場(すいば)』

十三話
『客が店を選び、店が客を選ぶ。』

十四話
『祇園祭』

十五話
『祇園祭 その2』

十六話
『昔の夏の風景』

十七話
『五山の送り火』

十八話
『料亭ちもと』

十九話
『リゾートとは』

二十話
『ついでにイタリア話』


二十一話〜三十話


三十一話〜四十話


四十一話〜五十話


五十一話〜六十話


六十一話〜七十話


七十一話〜八十話


八十一話〜九十話


九十一話〜百話



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十六話  昔の夏の風景

妹のご主人が川床が好きで、姪御の誕生祝いを兼ね、京都で一番古いと言われる料亭「ちもと」に行って参りました。
南座の西向かいの対岸です。四条大橋の西側古い洋館の「東華采館」横の小路『西石垣(さいせき)通り』を先斗町の反対側を入って行きます。

店の前には打ち水がしてあり、下足番のおじさんが履物を保管してくれます。
女将代理に迎えられ、いざ川床に。覚悟していたより暑くなく、扇風機だけで涼は取れます。

今回はお料理を全部写真で取ってまいりましたのでご覧下さい。

昼と夜の間。まだ明るみが残っています。暮れゆく風情を楽しむなら、予約は夕方の6時以降がベスト。 食前酒で乾杯。誕生日の人にはちょっと嬉しい、箸紙の嬉しい演出。 右端に写っているのは、白味噌仕立てのお吸い物。 乳白色の液体の中の、お豆腐みたいに白くてやわらかいものは、鯨のお腹の脂だとか。 口に入れると、ほろほろと、たちまちとろけてしまいます。
 
京都の夏はやっぱり鱧。梅肉は酸味が抑えられていて、マイルドな風味でした。器もベストマッチ。 左があわびとわかめ、右は焼いた雲丹です。冷酒をちびちびやりながら。 身体がほっとする炊き合わせ。やっぱり中にはこういう一品が欲しくなる。
 
そうめんをすすった後は、とろとろの卵を氷の器で冷やして、つるりと飲み込む。 すっかり暗くなってきました。ちもとの川床からは、隣に東華菜館、対岸に南座を臨みます。川の水音は思いのほか大きく、まるで滝のそばにいるよう。 「めで鯛」という事で、樂焼きの鯛の器に入ったお赤飯が登場。ほっくりとした鯛の身と共に頂きました。
 
女将とウイットの利いた会話のやりとりを楽しみながら、最後は鮎茶漬けでシメ。 水菓子は、季節のくだもの。 ちょっと失礼、お手洗いへ。電話ボックスもなんだかノスタルジック。
 
川床でケーキを食べて誕生日会するというのは、時々あるそうで、 お店にもちゃんとケーキナイフが用意されていました。持参したタルトケーキを、切り分けて頂きました。 さすがにたくさんの京丸うちわがありますね。隣の席には舞妓さんの姿も見られました。ご馳走さまでした。
 



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