京の頑固のひとり言
戦後生まれの団塊の世代
妻帯者・子無し。 京都生まれの京都育ち。三代は最低京都人。
旅行好き、遊び好き、仕事好き、美食好き、おしゃれ好き、人好き。少々お節介。
京都中華思想の持ち主。 山羊座B型 六白金星


 
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前書き


一話〜十話


十一話〜二十話


二十一話〜三十話


三十一話
『京料理とフランス料理』

三十二話
『パリと京都』

三十三話
『お正月』

三十四話
『精神都市京都』

三十五話
『カナダからの来客』

三十六話
『ねまわし』

三十七話
『節分』

三十八話
『笑う象』

三十九話
『料理屋さんに…』

四十話
『節分の夜』


四十一話〜五十話


五十一話〜六十話


六十一話〜七十話


七十一話〜八十話


八十一話〜九十話


九十一話〜百話



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三十五話  カナダからの来客

京の頑固のひとり言をご覧いただき、カナダからメールをいただきました。

トロントで懐石遊膳「橋本」を営んでいらっしゃいます。
カナダに住まれ、もう23年になるとの事です。

食材にこだわり、殆ど日本からの輸入で料理を作っていらっしゃいます。お料理の写真をみせていただくと、手間の掛かった本格的な京料理でした。
「辻留」で修行をされたそうです。

最近、トロントでも健康食ブームにより、すし、てんぷらを日本レストランと称し、外国人が経営し、外国人が料理している店が増え続けているそうですが、 日本食に悪いレッテルが貼られる事になるのではとの危機感を持たれています。

日本政府も何とかしないとと農林省も動かれているようです。

懐石、会席とありますが、英語で書けば「Kaiseki」となるわけで、区分けをしにくい。

正月に帰国し、京都に行くのでお会い出来ないかとおっしゃって下さいました。
京都は難しいと少し緊張されてましたが、喜んでお受けし、老舗料亭「瓢亭」でご馳走になりました。

僭越ながら京都に入るコツをお教えしました。
自己主張するのではなく、教えて頂くという気持ちでお頼みすれば、親切な方は多いですよとお伝えしました。
どしどし質問されたらと助言致しました。

最近は瓢亭さんでも、外国の方で日本料理を良くご存知の方も多く、殆ど残される事も無く、喜んで召し上がっていただけている。 中には、てんぷらにしてお出しすることもあるとのことです。
ワインも用意はしていますよとおっしゃっていました。
「お客様が望まれ、店としても譲歩できることなら、何でもお聞きしますよ。」とおっしゃっていました。

翌日は、京都料理組合長の「美濃吉」佐竹社長とお会いし、お話を聞かせてもらわれました。
農林省の海外料理店問題の委員も務めていらっしゃいます。


美濃吉 本店 竹茂楼


和食と日本料理との違いは、といっても、明確な定義もなく、区別もつかないので、農林省も許認可ではなく、 推奨という名目で問題解決を図ろうとしていると教えて下さいました。

さてはて実行する事になれば、越えなければならないハードルが高いものだなあと痛感しました。
でも政府が憂いを持って動かれている事には流石と安堵いたしました。

その後、祇園「波木井」へ出かけ、主人が三味線を弾き小唄を披露されているときに、口ずさんでおられたのには驚きました。


波木井


昔、辻留のご主人から、粋な遊びをしないとと教えられ、カナダで長唄、小唄のCDを聴いていると聞き、うれしい思いでした。

「外国に住まれている方の中で、愛国心が強い方がいらっしゃるということは心強く思いました。」




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