京の頑固のひとり言
戦後生まれの団塊の世代
妻帯者・子無し。 京都生まれの京都育ち。三代は最低京都人。
旅行好き、遊び好き、仕事好き、美食好き、おしゃれ好き、人好き。少々お節介。
京都中華思想の持ち主。 山羊座B型 六白金星


 
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前書き


一話〜十話


十一話〜二十話


二十一話〜三十話


三十一話〜四十話


四十一話〜五十話


五十一話〜六十話


六十一話
『高級出前仕出し料理』

六十二話
『人間尺 (尺貫法)』

六十三話
『日本のデザインって』

六十四話
『もてなし』

六十五話
『マスコミの権力』

六十六話
『お出入り』

六十七話
『老舗の質素、倹約』

六十八話
『道』

六十九話
『社交の礼儀』

七十話
『中国出張(山東省)1』


七十一話〜八十話


八十一話〜九十話


九十一話〜百話



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六十六話  お出入り

京都の旧家にはお出入りの人がいます。例えば、大工さん、庭師さん、きものやさん、仕出し屋さんです。

家人と相談して、その意を汲んで仕事をされる方達です。
家の修理や改築等をする際にでも、昔からの履歴、即ち設計図や部材や、職人名まで大工さんが記録を保管されています。 庭師さんも同様です。 お出入りの方なら、鍵をお渡しして家をあけることも出来ます。
きものやさんにしても、必要な物を言えば、見繕って見せていただけ、決めれば、サイズを測ることなく、仕立てていただけます。
お料理にしても、どんなお客様で、人数、季節を考え、器まで用意して、料理していただけます。

先日日本で一番古い建設会社の紹介がありました。そこには何百年にわたり寺社や、邸宅の資料が何千軒と保管されています。 特殊な細工物も、昔は誰が作ったまで記入されていますから、その職人さんに頼むと修理もしていただけます。

お茶の千家は、十職という職人さんがおられ、それぞれの分野で、技術を継承され研鑽されています。 そこには、マニュアルで掛けない体得した感性があります。代々それを伝承されています。 文化にはこの様に守る為の人達がいるのです。

皇室も、明治以降も三越や、高島屋等の百貨店が御用達として機能しているようです。 買い手よりも知識が豊富で、その家風を会得していなければならないのです。
老舗が仕入先をなかなか変えないのもこの様な理由があります。 価格だけの商売は長続きしない物です。

しかし、お出入りに甘えていると、その座は失われます。大事な所ほど、神経を使った商いを心がけしなければなりません。
百貨店の成り立ちは、着物から始まり、お客様の意向によって商品アイテムが広がり今の様な百貨店になって来たのです。

お客が会社を育てる例です。



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