水場(すいば)
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
自分のお気に入りの場所を水場といいます。
子供の頃、カブトムシがいる所や、魚の取れる所、水晶が取れる所など、なかなか友達は教えてくれませんでした。
皆が行くと取れなくなったりするからです。先輩のお兄さんに教えてもらうぐらいしかありませんでした。
いまだにお気に入りの小さい割烹や、飲み屋さんなどは人を選んで教えることが多いですよね。
自分の行きたい所が何時も空いていないと残念なんでしょう。
流行り過ぎると行かなくなったりします。
ずーっと同じ土地で生活していると割烹屋さん3軒、お寿司屋さん2軒、天麩羅屋さん2軒、焼肉屋さん2軒というように贔屓の店が決まってくるものなんです。
この店をローテ-ションしていくわけです。
勿論良く知った大将のお店で、おなじみさんも顔見知りになります。
ですからあまり新しい店は行きません。
新しい店の情報は雑誌の方が早く、他都市からの観光客の方々のほうが良くご存知かもしれませんね。
新しく商売を始められる方には「京都の客はあまりあてにしない方が繁盛しますよ。」と言っています。
何せ人口に比べて、飲食店や物販の店の数は驚く程多いですから。
京都の名物は殆ど京都の人が買わない物が多いです。
並んで待って食べるという習慣もありません。
「何時でも食べられる、買える。」ですね。
老舗が流行りすぎて新しい店をいい場所に出してても、本店に買いに行く人が多いです。
新しい店が何軒かいつのまにか無くなってしまっていることがありました。
オーナーとのつながりを大事に考えるからかも知れません。
『付き合いは長く』が根底にあります。
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