五山の送り火
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
今年の五山の送り火「大文字」の日は、金閣寺近くの友人の家に招かれ、大人数での宴会でした。
八時にはベランダに上がり、大文字の点火を待ちました。
時間通りに点火されたのですが、丁度「大」の字の前に電信柱が立っており、情緒を台無しにしていました。
便利さを追求すると、自然をこわしてしまう。どちらが正しいのか考えさせられます。
八時十五分になると、左大文字に最初の火が点き、上のほうから、大の字に点々と何十本の松明が、点字の様に並んで行きます。 銅鑼の音で一斉に火床に点火されてまいります。
近くなので、話声等も耳に入ってまいります。
位置的な関係で大の字では無く、右半分のKの様にしか見えませんでしたが、黒いお盆にお酒を入れ、眼の高さまで持ち上げ、そのK(大文字)をお盆のお酒に映し、 代わる代わる今年一年の無病息災を願いました。
昔から、先斗町のお茶屋や料理屋の川床で、この様な習慣が残っておりました。
最近はやはり、知らないうちにビルが建ったりして、見えにくくなっております。
昔の私の家では、二階の窓を開け部屋の中でも、妙法の妙の字が見えたものですが、いつの間にか、大学の校舎の新築で全く見えなくなってしまった事を思い出します。
時の流れでしようね。
「大文字、ビルの隙間で、無事祈る」