数千年にわたって京都は、歴史を生きてきました。
山紫水明の地と謳われ、水清く四季折々の魅力を醸しだしています。
縄文人は、太陽と水を崇め、水の品質のよく、自然が豊かで、暮らしやすい場所を求め定住を始めたと思います。
京都はその恩恵をどこよりも受け、1200年前に都も移ってまいりました。それは自然だけでは無しに、人の知恵も、財力も集まっていたところだと思います。
しかしながら、世界にも千年以上、同一民族で、栄え続けた所はほとんどないでしょう。
自然に感謝しつつ、恩恵を受け続け、大きないさかいも起こさず、栄え続けた所」はほとんどないでしょう。
現在の世界を見ると、西欧の科学万能の考え方や合理主義が蔓延し、山河が都市化し、自然の恵みに感謝を忘れてしまった報いが世界に災いとなってきている様に思えます。
京都は何度も、存続の危機がありましたが、致命傷にはならず、古来からの継続の知恵と、世界からの影響を取捨選択し、いいものだけを日本流に直しながら、危機を乗り越えて発展し続けております。
しかしながら、この継続の知恵もいささか、ほこりをかむり見えなくなってきているのも事実です。ここで、温故知新、京都を和の精神の体験の場所として、自然の恩恵を体現していただき、京都独特の人脈による知恵の継承を、京都に住み続けた体験者として世界の人にご案内したく存じます。