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何故ものづくり技術が日本が優れているのか?

公開日: : 頑固おやじのひとり言

日本には、縄文時代から、海外のからの思考や、技術を日本に取り入れ、残すものは残し、もっといいものに改良して、社会に役立った歴史があります。いまだに、孔孟の教えや、孫子の兵法を学ぶ経営者も多いです。地位や栄華を得るために、争ったり、支配する権力は長続きしないことも学んでいます。個人主義では無しに、共存共生主義なのです。権威と権力の両立です。異国の仏教が入って来ても、神道との共存を計り今まで続いています。キリスト教も戦国時代には普及しかけましたが、侵略を企て、神仏を否定し崩壊させるようになったので排斥しました。戦国時代には、鉄砲が伝来し、数十年で世界の鉄砲の数を上回りましたが、日本が植民地にならなかったのもそれが一つの要因です。江戸時代には鎖国をしました。しかい有利な貿易や、知識、技術などは、どん欲に取り入れました。

諸外国は征服するより、貿易をする方が得策だったと思い、植民地化はしませんでした。

徳川の時代には、鉄砲の生産はしないで、使用も制限してしまいました。鉄砲が必要で無くなりました。その技術は鍬や鍬に活かされました。おかげで、米作等農業が盛んとなり、江戸時代260年間、大きな戦争もなく、奴隷制度もなく、各大名もその地域の名産品を作る殖産を奨励して、共存共栄をしてまいりました。そんな大国は世界に無かったのではないのでしょうか?一人一人の個性を大切にする、その個性で優れた職人を高く評価をします。一つのきものを作るにも、二三十人という職人が関わるシステムです。その理由は、技術競争が激しい世界に於いて、それぞれ得意分野で、革新をし続けないと、高品質のものづくりは出来ません。職人的な技術志向、信頼に基づいたチームワークがなせる事なのです、また、それを纏めるのが旦那衆であり、棟梁であったのです。又、目利きの出来る、貴族や、宗教関係者、茶道、華道、伝統芸能者等がおられたのも大きな要因です。桶屋さん等の伝統工芸も京都一は日本一。世界一となるのです。仏壇屋さんの旦那が、お寺の建築をされているのをお聞きし、何故出来るのとお聞きし、仏壇というミニチュア―をいつも作っているから、大きいものも出来ると言われて、感心したことがあります。きものと同じく、仏像や木工、金工、泊、織物、金属加工、メッキ、組みひも・・・の技術があるからです。少数の上顧客との長期的関係を重視し、変えてはいけない物、変えなければならないものをしっかり認識し、時代に即応していかなければなりません。「守・破・離」「基本を忘るな」とあるとおり、これは何百年間革新され続けてこられた伝統の技を学び習得して、他の物を取り入れ、自分流が作れるのです。同じ幹から出来ると長く続く、寿命の長いものとなるのです。十八代目中村勘三郎の座右の銘「型があるから型破り、型が無ければ形無し」としても知られる。

日本のものづくりは、目先の利益を追うのではなく、これからの社会にはこんな物が必要になるという目標があり、日々研究開発していきます。

中国のある工場で、こうすればいいのではと改良を求めたら、お金を稼ぐためにこの工場を作ったので、工場を売って、もっと儲かる事に投資すると言われた事もあります。そんな考え方も間違いとは言えないと思いました。目的が違うと思いました。いまだに、開発された基礎技術は日本から買うという考えは続いています。

日本の大企業は、中小企業や零細企業の熟練工で成り立っています。

昔、サムソンの創業者が日本の技術者を積極的に雇用して、半導体生産施設を使い躍進され、売り上げで日本を凌駕して「もう日本から学ぶものはないという発言がありました」一昨年、フッ化水素等3品目を優先輸出しない事になったときに、慌てて、国費を導入して国産フッ化水素を作るといわれましたが今だに出来ていませんし、製造装置も日本からの輸入に頼っています。世界の携帯電話にしても、重要な基礎部品は殆ど日本製です。最近はEVカーの部品のモジュールは、トヨタやホンダなどのメーカーは自社で出来るでしょうが?車を作っていない会社は、EVカーでも1万品種の部品が必要です。日本電産には、モーターを軸として部品をすり合わせ技術てモジュールを作り、プラットホーム化して丸ごと納品して欲しいという注文が世界から来ています。それは、また、コピーが出るのではと言われておられましたが、コピーが出来たときは、もっといいものができているので、競争相手にならないと、会長がおっしゃっていました。トヨタもEVカーは出遅れと言われていましたが、満を持して販売を開始したら、トップ入りしています。

また、個体電池も村田製作所はソニーの電池事業部を買収し開発しました。これから、量産化されていきます。アメリカの宇宙技術にも日本の技術が不可欠と言われています。日本が無ければ、科学の進歩は遅れますから、日本を敵にすることはないかと信じています。

日本には伝統的に多様なものづくり技術の集積があり、大学を始め、高度な研究開発機関の集積、職人の現場技術の充実、人材が豊富にあります。この精神を次世代にも継続していただきたく存じます。

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