刻磁(磁器にノミで掘って絵を描く)
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最終更新日:2014/04/28
ひとり言, 頑固おやじのひとり言
前話で中国からの芸術家孫先生が来京しておられると、報告しておりましたが、ようやく、作品が到着いたしました。
景徳鎮(ケイトクチン)で焼いた瑠璃色のお皿がメインで、手製のノミの様なもので刻みつけ絵を描かれるのです。
入れ墨の様なものなのでしょうか?点描画みたいでもあります。大きいお皿は1M以上有り、小さいのは30CM程度です。
先週は、知恩院の門跡様の書を、注文に応じて篆刻しておられました。 「キンキン」という金属音がこだましていますが、根を詰める作業で、1日にあまり進まない、西陣の手旗職人さんの様でした。
孫先生の師匠は人間国宝で、作品は非売品であり、中国の要人が他国に訪問される際にお土産とされるようです。昭和天皇にも献納されているようです。日本も明治天皇は、日本の伝統工芸品を買い上げ、各国へのお土産にされていました。伝統工芸を支えていたのは、一部の谷町だったのでしょうね。
仏像彫刻もありましたが、眼の表情がやはり唐様で、孫先生も日本の仏像を数多く写真撮りをなさっていました。
9月7日(火)~14日(火)まで、京都国際工芸センターで実演と展示があります。のぞいて見て下さい。