お茶屋政治
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最終更新日:2014/04/27
それちゃうやろ, 頑固おやじのひとり言
私の学校の後輩の山本兼一さんですが、彼は私の事知りません。
作家で、「利休にたずねよ」で直木賞を受賞された方です。
いい意見を新聞にのせられていたので、転載させていただきます。
「懐かしく振り返る程よかった時代は無い。家庭崩壊が現在いわれているが、昔から、肉親の殺し合いがあったり、賄賂が横行していたり、拷問までありました。
大抵の問題は、ずっと昔からそのままの形で続いている。人が気づかない振りをしているだけだ。
日本では、数百年前から、大事な事を相談すると気には、神社やお寺を使って、各代表が集まり、永延と3日ぐらい続く、その間に食事をしたりお酒を飲んだり、その場で寝る人もいる。
そんな風に話し合いを続けて、何も言うことが無くなってから、総意という結論が出る。
これが日本的な民主主義の原点であろう、議論と言うより、利害の調整である。」
今は、政治家が基地は海外、脱ダム宣言、TPPの会議に参加等、議論を尽くさず、発表している。
そしてマスコミ報道がすぐにあり、またもめる。
昔は、料亭政治と言われたが、必要な人が集まり、本音のぶつけ合いをして調整していたのではないだろうか。
時間をかけず、限った時間で論議をしたり、審議者を賛成派で集めたりして、結局は公邸で密室政治をしているのでは。
マスコミの前では票欲しさの支持母体向けの立場での意見と、建前論になりがちである。これでは、日本の未来の為の議論は出来ないと思う。
また、マスコミに逐一漏れたら、外交や、国際経済の話はできません。
手の内を見せるような発表はできません、インサイダー的な話が多いわけですから。
また首相の一日を見ると、スケジュールが過密で考える時間が持てるのか心配である。
フランスへも日帰りの様なものである。こんな忙しい首相に日本の舵取りをまかせるのを心配にならないだろうか?
明治のある京都知事は、お茶屋にずっと居て、必要な人は、そこへ訪ねたらしい。
大店の旦那さんも、日頃の事は番頭さんに任せ、お茶屋で、大事な接待や、経営方針を考えていた、また、銀行の支店長でもそのようでした。
政治家や僧侶、学者、経済人のトップ同士が三々五々に集まり話をして。決まった事を翌日担当者が実行に移す。
そんなお茶屋政治の復活を望みます。