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お盆

公開日: : 最終更新日:2014/04/27 京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言

京都も昔から、8月の15日の週は、お盆休みになっていました。
ご先祖さんを家に迎え、16日にはお送りする先祖供養の行事です。
夜分には浴衣を着せられ、小学校の工作で、お箸等を利用し紙に絵を書き灯篭を作り、家の軒先に吊るしました。
町内中でするわけですから、発表会の様なものです。

また、仏壇の前にはお盆用の提灯を飾り、きゅうりで馬をつくり、なすびで牛を作って、お供え物の野菜が蓮の葉の上におかれ、御s先祖様をお迎えしたものでした。
家の前には縁台が出され、将棋を打つ大人たち、豚の香取線香、うちわ、スイカ、ぶどう等が定番の果物の様なものです。

夏の風物詩でしたが、いつの間にかだんだんと少なくなりました。
今思えばテレビや蛍光灯の電気文明の発展と共に、無くなってきていたのかも知れません。

一応お盆の形式等をご紹介しておきます。
(1)13日には、仏壇の清掃をしたり、お墓の掃除をしたりします。
夕方には門口で、オガラなどで迎え火をたき、玄関に提灯をさげ、迎えダンゴを供えます。
(2)14日には、なすときゅうりのごまあえなどを供えます。
(3)15日には「蓮飯」といって、蓮の葉にご飯を包んだものや、なすやきゅうりで馬や牛を作って供えます。
(4)16日には、門口で送り火をたきます。
その間には、菩提寺の和尚さんに、自宅に来ていただき、家族が集まり、読経をしておりました。
16日の夜8時からは、五山の送り火(大文字)が灯されます。嵐山では灯篭流しと、鳥居の送り火、大沢の池でも灯篭流しがあります。
24日は地蔵盆で、町内単位で、大人が子供の為に、お地蔵様をお飾りし、長い数珠をみんなで回してお参りをしたり、町内の催事があったり、お菓子等を振る舞い、盆踊りもされるところもありました。

左京区の広河原(平家の落人が先祖と言われる、鞍馬山を越えた遠方)でも昔のままの松上げの行事、福井に近い久多では花笠踊りが行われます。
仏教行事を伝承する事を通じて、家族や親戚、町内の結びつきが出来ておりました。
子供達を近所の大人が面倒をみていただいていたのでしょう。
それと秋には小学校の校庭で、町内対抗の運動会等があり楽しみでした。

いい習慣がなくなり、近所の助け合いも少なくなりました。
京都では、それを祭が代行しています。

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