信用
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
「東京カード、大阪現金、京都つけ」て何の事かわかりますか?
支払方法での信用の見方なんです。かっこがいい支払方法です。
京都では、カード決済をお茶屋さん等はしていません。
お酒を飲んだ後に、数字を見せると、酔いも覚める人がいます。
また、そこで、金額の問答があれば、他のお客さんにもいい印象がありません。
お茶屋 さんの支払いは、全部、お茶屋さんの立て替え払いなんです。
席料、飲食代、お車 代、ご祝儀、おいりよう等でまとめられる事があります。お茶屋さんのさじ加です。
当日に計算出来ないことばかりです。
戦前は年に一回年末か、盆暮れでした。 「遊ばさせていただいているのです」
戦後は、税金や企業の会計処理等で、月一回に変わり ました。
だから、お茶屋さんは、資金力がなければやっていけない商売だったのです。
規則ではありませんが、キャンセルはできないのです。
それは、部屋数も少なく前もって用意することばかりで、キャンセルはそのまま損になります。
料理代や芸舞 妓さんの支払いもお茶屋さんは立て替えをしなくてはなりません。
欧米の老舗ホテル の予約は、前もってカードで払うシステムになっています。ネット予約もそうですね!
その癖がついているのか、私は、「取りあえず予約」はしないようにします。
友人の予約キャンセルにしても、私の予約なら、代わりに誰かを連れていったり、こちらから、キャンセル料をお支払いにいったりします。
ヨーロッパの高級な倶楽部の会員制の様なものですね。
ですから、入会するのに審査があり、他のメンバーが反対 すれば、入会を断られます。一見さんお断りのルーツですね。
大企業の名刺よりも、現金よりも、個人の信用の方が通用するのです。
銀座のつけを踏み倒されたという話 は聞きますが、京都はそんな事は表に出ません。
話したら馬鹿にされたりその店の恥になります。みんな自己責任です。
祇園の中での話はマスコミに登場する機会は少ない、結界の様なもので、座敷での話は、他所に出さないのがルールになっています。
だから安心して飲めるのでしょう。赤坂はさびれましたね。
「ならぬものはなりませぬ」で教えるしか仕方のない世界です。