京料理とフランス料理

京都は山に囲まれているので、昔から魚介類には恵まれていません。
その為、限られた食材を最大限に活かそうとする料理技術の発展を促しました。
勿論、長い間都であったため貴族や武家、大商人が住んでいた事も大きな要因です。

こういったことを考えるとフランスのパリも同じなんでしょうね。

しかし、自然を活かしながら料理する方法と、ソースで変えてしまう料理との違いは大きいです。

おいしい時期、つまり旬の時だけ食べ、器にさえ季節感を持たせる料理と、ソースで味をコントロールする方法との違いです。

庭も自然との共生を図り、四季それぞれの顔を持つ庭と、自然をコントロールした整然とした庭との違い。

同じような環境でも異なった文化ですねえ。

水には恵まれ、京野菜、豆腐、湯葉、味噌、伏見の酒、お茶は大変おいしく、軟水なので昆布で出し汁がとれやすく、 薄味の様にみえてもしっかりした味付けになっております。

京都の薄味は見た目と自然のままの味を出す為の物なんです。

関西のうどんと東京のうどんの違いが物語っているのではないでしょうか。

「自然と一緒に暮しています」

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