食文化
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最終更新日:2014/04/27
頑固おやじのひとり言, 食べたり呑んだり
私の母は、人工甘味料が入ったものを、食べないでと良く注意しておりました。
買い物も、近所の八百屋さん、お魚屋さんや、お豆腐やさん、カシワ屋さん、川魚屋さん等決まっていた店で買っていました。
商店街に住んでいたので、そうだったと思っていました。
買い物の時には、お金を渡さないで、「分けてもうて来て」と言われます。
冷蔵庫も無い時代ですから、その日の分しか買わなかった様に記憶しています。
買い物籠を下げて行っていたのです。
また、野菜などは荷車での販売もありました。豆腐屋さんもそうですね。
出汁も、炒り子か昆布、鰹節でした。
結婚しても家族と同居をしていたので、家内もこの風習のままであったと思います。
屋台での買い食いはなかなか許してくれず、隠れて小遣いから買っておりました。
味の素は、その頃に現れました。お漬物なんかにふりかけておりました。
食事が洋風化するにあたり、ケチャップやマヨネーズが入ってまいりました。
京都ではすき焼きというと、カシワだったのですが、特別な日だけ牛肉ですが、年に数回でした。
その後ショッピングセンターが出来、スーパーが出来、コンビニまで出来てしまい、又、冷蔵庫や保存方法の発展で、毎日買い物をする風習が少なくなってきました。
地域に根差した、小規模小売商がなくなってまいりました。
それでも、京都はかろうじて商店街に残っています。
今でも家内は、そんな店で買い物している方が多い様です。
おかげ様なのか、私達夫婦と実妹は入院したこともありません。健康は食にあるのでしょう。
私の友人で、60代半ばの料理屋の大将がおられ、暴飲暴食で100KGを超えていた体重と、成人病で、生命の危機すら覚えられ、インシュリンをうたれていたのですが治らず、アキレス腱も両足切られ、歩くことも出来ないようになられた時に、医者は対処療法しかできないと感じられ、一念発起され、病気は自分で治すという決心をされ、店を番頭さんに完全に譲られ、ホテル住まいで環境を変えられ、食事は野菜中心のメニューを自分で作られ、炭水化物を控えた食生活に変えられました。
味付けはお手のものですから、美味しい様です。そしてビールや焼酎は、大量に飲まれているようです。
毎朝早朝の散歩、部屋での、運動、規則正しい生活をされ、体重も70KGになり、久しぶりの検査は、お医者さんが、別人の様ですと言われ、悪いところは何も無いと診断されました。
健康に自信をもたれ、来年からは、何か人の役に立つ仕事を、人生の集大成にしたいと語られています。
和食は立派な日本の伝統文化。
和食の頂点が料亭の料理人だとすると、私たちは彼らのファンやサポーターにならなければならないのです。
私たちが手間暇をかけた美味しさを知らなければ、本当にいいものに触れてもその価値が分かりませんね?これでは食文化は衰退します。
料理人さんがおつくりになったものを、沢山食べたいですね。
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