パリと京都

2008年はパリ市と京都市の姉妹都市50周年です。

フランスとは浅からぬ交流の歴史があります。
明治時代の初め、京都で内国勧業博覧会が開かれました。パリの万国博でエッフェル塔が建てられた様に、京都では平安神宮が建てられ、パビリオンとなりました。
平安神宮は歴史が古いと思われている方が多いのですが、まだ110年ほどなんです。

また、その時に交通として日本初の市電が施設されたのです。

当時の京都は、天皇が東京に遷られ、遷都に伴い、貴族や武士や市民も三割程度東京に移住した為、市政が窮乏していました。
鳩居堂、虎屋、開新堂も東上したわけです。

こんな大変な時だからこそ、博覧会を京都で開催し、市民の意気を鼓舞させようとしたわけで、市債を発行し、広く資金を集めようとしました。
それを大量にフランスの銀行が買ってくれ、博覧会は大成功に終わりました。

フランスの銀行はその後も京都の優秀な若者をフランスに留学させ、映画、織機、薬品等の当時のハイテク技術を修練させました。
映画の撮影所が京都に出来、現像技術等がもたらされ、ジャガード織の機械が西陣に登場し、西陣織が発展していった経緯があります。


ジャガード織機:泉大津市立織編館蔵

その姉妹都市50周年の記念行事として、京都で老舗が集まって、イベントをしょうという動きが始まっています。
歴史が気持ちを呼ぶんでしょうかねえ。

フランスへのお礼のイベントになれば素晴らしくのではないでしょうか。

また逆に、パリ市からエルメス、カルティエ、ルイヴィトン、バカラ等などの高級ブランドや、西陣織のシートを使ったルノーなんかがやって来て、 京都の神社やお寺で老舗店で展示されれば、見たい人は多いでしょうね。

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