保守と前衛
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
京都は昔から今まで、保守と前衛が共存しています。
古い物だけを伝承しているだけではなく、革新を繰り返しているから、立ち止まらないで発展しているのでしょう。
また良いものと悪い物、便利なものと不便なものと同居しています。意見がどちらかには偏らないんで、全部が賛成という事は必ずありません。 反対は必ず出て来ますから、強い意志をもってやり遂げないと何事も出来ないんです。
桜の時期は例年混雑するので、まだ桜が咲かない時期に開催するという遠慮をしながら、3月に東山地区、北は青蓮院から南は清水寺まで、 花灯路(道の両側に行灯を並べるたり、ライトアップしたり)が開催されていますが、 今年で五年目になりました。
最初は近隣住民の皆さんから、混雑と喧騒の為、反対されていました。
お寺などが新聞に謝罪広告を載せたりして大変苦労されましたが、京都名所はだんだんこの行灯を使うようになり、 その結果、夜の観光行事が出来るようになり、宿泊客が増えてまいりました。
やりつづけないと終わってしまいます。
都市は成長すれば、新たな魅力と問題が生まれるという矛盾を持っています。
今年、京都景観条例が改定されました。高さ規制が強化され、土地価格の高騰が抑制され、規制区域の住民によっては財産価値が減る人も出てくるのですが、反対の声が少なく意外でした。
電飾看板等も規制がかかります、すこし暗めの街になりそうです。これは反対は殆どありませんでした。
自分の損得も大事ですが、京都にとって+か-で判断されているのかなと思います。
何事も一方方向に皆が動くような町ではありません、「保守と前衛」。行き過ぎると必ずゆり戻しがくるのは、京都の維持装置かもです