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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
陶器屋さんの旦那との会話で、お客さんから法事の時にお客様が来るから、蓋付きの茶飲み茶碗が欲しいと言われ、選ばれたのは青海波の柄であった。舞楽の衣裳等に使われる、めでたい文様なので不似合いですよと言って売るのを断った話がでてきました。
今の時代にこんな商売をする人がいるんだと喜びました。
又、その方と一緒に和食やさんに行った時、羽つきの時の矢羽根をデザインしてある箸置きが出ていたのも見られ、最近の料理人は器の基礎も知らないんだよと嘆いておられました。
ある老舗の良く流行っている漬物屋さんと話した所、ものつくりは工場長任せでやられておられ、衛生の為に水道水で漬物を作っておられました。
食材コンサルタントの先生は、井戸水を先ず調べて水がよければ工場を作るのが基本なのにと、あきれかえっておられました。 京都は水が豊富で、いい水があるところで、京野菜、漬物、豆腐、糸染め、醤油、ゆば、お酒・・・がつくられていたのに、地の利を活かさないと京都で作る優位性がなくなる。
老舗は、秘伝を一子相伝で徹底して体験によって教える。こつを体得するのですね。それで先輩が後輩に指導する事があったものですが。親は子に教えない、学校の先生も教えない、会社でも教えない。
もの作りなら、先ず、精神、水、材料、道具、使い方を徹底して覚えたものですが そんなものが滅びてきましたね、残さないと、日本という国はどうなるのでしょう!