五山の送り火

毎年8月16日恒例の送り火、午後8時に点灯され、京都市内の看板灯等も消されます。
私は、以前大文字保存会の方にお話を聞く機会があり室町時代が起源であり、あくまで町衆が先祖を送るためにしているとお聞きしました。

送り火の為に、薪を春に山の中腹まで運び、乾燥させておくのだそうです。火床は各家族の担当であり、毎年同じだそうで、火の付け方一つに気を使うようです、伝承されていくのですね。
一度大文字の日に登って見られたら、京都の夜景がとてもきれいで、カメラのフラッシュが花火の様ですよと言われました。

大雨の時にでも、明るい昼間に薪を運び、火床を組んで、覆いを掛け   夜の8時まで小屋で避難されているとのこと。地元の消防団が類焼の無い様に見回っておられます。ボランティアの方もお手伝いされているようです。

ホテルや、花街はご寄付の為に、護摩木を販売され、市民はそれを買い求め願いを書き入れそれも、一緒に炊いていただき、消し炭をお守りとして市民がもらってまいりました。長く続けられる風習には、多くの方の浄財が基盤にあるのですね。

食器のお盆にお酒を入れ、大の文字をそれに写して飲むと無病息災と言われる習わしがあります。今年も忘れずやります。

2000年の大晦日の日に、21世紀を祝って五山の送り火が点灯されました、京都では大変な出来事でした。

 

上部へスクロール