昔の夏の風景
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
京の家は夏向きに作れと申します。
昔は暖をとるためにはおこたや火鉢を利用したり、たくさん着て着膨れさせたりしていましたが、夏は氷柱ぐらいしか無かった為、 風通しが良くなる様、間口が狭く奥行きが長い造りに家を作りました。俗にいう「うなぎの寝床」ですね。
また、中庭等や通り庭などが家の中に必ずあります。
庭に水を打つ事により、表と温度差が出来、風がおこります。
たたみにはアジロが敷かれ、すだれをたらし、夜になると子供達が小学校の宿題で紙の灯篭に絵や字を書いて作ったものに火が入れられ軒先につられていました。
床机(しょうぎ)が出され、豚の蚊取り線香に団扇、縁台将棋といった風情が良く見られました。
車やバイクがあまり無かった時代なので、表(道路)でかくれんぼや缶けり等をしたりして、近所の子供達同志遊んでいました。
それを大人達が見ていて、安全に気を配ってくれていました。
そんな時代には、子殺しや、子供虐待といった事件は少なかったのではないでしょうか。
夏には、絽の着物を着ます。見た目は涼しそうなんですが(実際はそこまで涼しいわけでは無いのですが)、他人から見て暑苦しいのはご法度です。
浴衣は昔は夜の物か、家の中だけで着る物だったんです。
最近は若者の中で、普段でも浴衣を着る人が増えました。
いいことですねえ。
「まつり見物、ゆかた姿で、今日だけ日本人」