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料亭ちもと

公開日: : 最終更新日:2014/04/28 頑固おやじのひとり言, 食べたり呑んだり

妹のご主人が川床が好きで、姪御の誕生祝いを兼ね、京都で一番古いと言われる料亭「ちもと」に行って参りました。
南座の西向かいの対岸です。四条大橋の西側古い洋館の「東華采館」横の小路『西石垣(さいせき)通り』を先斗町の反対側を入って行きます。

店の前には打ち水がしてあり、下足番のおじさんが履物を保管してくれます。
女将代理に迎えられ、いざ川床に。覚悟していたより暑くなく、扇風機だけで涼は取れます。

今回はお料理を全部写真で取ってまいりましたのでご覧下さい。

昼と夜の間。まだ明るみが残っています。暮れゆく風情を楽しむなら、予約は夕方の6時以降がベスト。 食前酒で乾杯。誕生日の人にはちょっと嬉しい、箸紙の嬉しい演出。 右端に写っているのは、白味噌仕立てのお吸い物。 乳白色の液体の中の、お豆腐みたいに白くてやわらかいものは、鯨のお腹の脂だとか。 口に入れると、ほろほろと、たちまちとろけてしまいます。
京都の夏はやっぱり鱧。梅肉は酸味が抑えられていて、マイルドな風味でした。器もベストマッチ。 左があわびとわかめ、右は焼いた雲丹です。冷酒をちびちびやりながら。 身体がほっとする炊き合わせ。やっぱり中にはこういう一品が欲しくなる。
そうめんをすすった後は、とろとろの卵を氷の器で冷やして、つるりと飲み込む。 すっかり暗くなってきました。ちもとの川床からは、隣に東華菜館、対岸に南座を臨みます。川の水音は思いのほか大きく、まるで滝のそばにいるよう。 「めで鯛」という事で、樂焼きの鯛の器に入ったお赤飯が登場。ほっくりとした鯛の身と共に頂きました。
女将とウイットの利いた会話のやりとりを楽しみながら、最後は鮎茶漬けでシメ。 水菓子は、季節のくだもの。 ちょっと失礼、お手洗いへ。電話ボックスもなんだかノスタルジック。
川床でケーキを食べて誕生日会するというのは、時々あるそうで、 お店にもちゃんとケーキナイフが用意されていました。持参したタルトケーキを、切り分けて頂きました。 さすがにたくさんの京丸うちわがありますね。隣の席には舞妓さんの姿も見られました。ご馳走さまでした。

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