紅葉探索(三尾)
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
最近は京都の紅葉の名所と呼ばれる場所が変わってきました。
広告のせいでしょうかねえ。
人ごみに流されながら紅葉を見るという様な見物の仕方になってまいりました。
40年ほど前、京都で紅葉名所と言えば、『高雄』『清滝』でした。
清滝までバスで行き、清滝川沿いのハイキングロードを北山杉を見ながら川上へ上って行きました。
まさにハイキング感覚ですね。 清滝→高雄の地図
「清滝」 星野佑佳
到着地の高雄は高尾(たかお)、栂尾(とがのお)、槙尾(まきのお)の三尾(さんお)と呼ばれ、紅葉の名所です。
「高雄」 星野佑佳
高雄の神護寺の境内から、谷(錦雲渓)に向かって”かわらけ投げ”をした帰りの参道で、茶店の紅葉餅をおいしくいただいた思い出がいまだに残っています。
神護寺は西暦800年頃、最澄や空海(弘法大師)がこの地で平安仏教を広めたお寺で、そのことを知ったのはごく最近の事です。
神護寺参道を清滝川まで下り、川に掛かる赤い橋を渡ってしばらく歩くと槙尾の西明寺に着きます。
そして西明寺から周山街道沿いに歩いていくと栂尾の高山寺があります。
石段を上がれば両側が紅葉でくねくねと曲がった道は自然のままです。
鎌倉時代初期の寝殿造りの石水院(世界文化遺産)があり、コミックの元祖と言うべき、カエルやウサギを擬人化した鳥獣人物戯画の模本が展示してあります。
この三尾は京都においても殆ど文明に犯されていない「聖域」といえるでしょう。
「こんなところに本当の秋があるんでしょうね」
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