技術の進化
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
「たけしアート☆ビート」という番組に、私の京都の友人の山口源兵衛氏が出ていました。
http://67.org/uk/2012/01/takeshi-art.html
「帯に魂を吹き込む男」「希代の帯プロデューサー」という触れ込みでありました。
昔から世界で唯一の帯を作るといつも言っていました。
孔雀の羽根や、皮、紙布でも織っていました。と言っても彼が指示するだけです。
口が設計図です。言って言って言いまくり、何度も議論して、自分の思っていた帯になるまで、妥協しない。
着物が日本を再生するなんて言っていますから、業界では異端児で通っていました。 グループ対個人の戦いでもあったのでは。
私は、彼のしていることや考え方に、共感を覚えていました。
殆ど毎日自作の着物を着て生活しています。
タケシとの会話の中で、彼の長い付き合いの年上の織りもの工芸士さんとの話が出ていました。
山口さんからは、いつも「無茶苦茶な事ばかり言われて、何ども辞めたくなりました。」
平面の帯に立体感を持たせ!無重力感や透明感を出せ!何度もダメだしを喰らい、十年かかった帯もあるとの事でした。
金銀は勿論プラチナまで織りました。最近では何でも織ってやるという心境ですと答えられていました。
本田宗一郎さんも「世界で一番早い車を」「F1で優勝を」不可能の事を言い続けて来られ、今のホンダがあるのです。
「週刊現代」にノーベル物理学賞の益川教授とIPS細胞の生成の山中教授が対談しておられました。
「実験は正しかったが、結果は予想と違うという失敗があり、何故だろうを突き詰める事で、新しい研究が拡がる」
失敗には必ず意味がある、失敗を楽しめのも大切です。失敗から副産物が出来る事が多い。
京都にはユニークな会社が多く、新しい技術も育っています。そのDNAが、伝統産業の中にあるのでしょう。
そう言えば私は、自分は何ども挑戦し失敗してきたのに、部下には挑戦もさせなかったと反省しています。
無茶苦茶言う経営者の方が社員は育つ、私は優しい経営者だったのが失敗だったのでしょう。
今の日本には、持論をいい通し、部下に努力と失敗をさせ、責任は自分が取るというリーダーが少なくなった為に、国力が下がったと言われるのでしょう?
失敗を怖がるリーダーが多いのでしょう。
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