職人魂 (こだわり)
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最終更新日:2014/04/27
頑固おやじのひとり言, 食べたり呑んだり
京都倶楽部の会員様で、カナダ・トロントで懐石料理「橋本」を経営されておられる方がおられます。
かなり高級で予約客しかお取りになりません。従業員も家族か、お弟子さんだけです。
その方のYouTube動画を拝見いたしました。
この度サンフランシスコのフレンチレストランでの他流試合と。自分のトロントのお店です。
ここに日本のものつくりの精神を見るように思います。
http://www.youtube.com/watch?v=3n0M9g_PBds&feature=youtu.be
京都の辻留で修行され、カナダに派遣され、自分で開業されました。
最初は日本企業や外務省のお方が、メインのお客様でしたが、現在は日本人のお客様は少ないようです。
接待交際費の削減や、サラリーマン化して、食事にお金をかけられなくなっておられる様です。
日本の内装・器・食材にこだわり、御子息はカナダ生まれで大学まで出られ、日本文化の教育の為に、京都の老舗旅館に修行にこられておられます。
ものづくりとは日本の製造業と、その精神性や歴史を表す言葉である。
コスト重視よりも、質を問い、精神性を吹き込む、お客様をリードする気概が必要ですが、大企業は大量生産にシフトを変え、アッセンブリーだけをする様になり、部品の開発製造についてアウトソーシングをする企業が多くなり、開発型の企業は少なくなりました。
中小企業の努力もあり、先端技術も開発されましたが。企業のランニングコストの削減により、日本の中小企業もリストラを余儀なくされ、技術者も老齢化し、一線を退くこととなり、韓国はその技術者の受け皿となり、その力を利用し発展して行きました。技術の国外移転ですね。
今年の電気関係の決算を見ると、目を覆うばかりの赤字決算です。円高の影響も多分にありますが、次のヒット商品を開発されていないのでしょう。
情報技術革命の終焉により、デジタル技術のみによる高度化できる製造技術にも限界が見えてきたなどもある。
従来よりあった現場現実主義を優先するかつての思想を復活させ情報技術と併用することで再興は計れるのでは。
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