大文字(五山の送り火)
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最終更新日:2014/04/28
京都ってこんなとこ, 未分類, 頑固おやじのひとり言
いよいよ京の夏の風物詩、大文字(五山の送り火)です。
銀閣寺の行事かと思っていましたが、室町時代から?周辺住民の先祖供養の行事であると知りました。
大文字山の麓には、世継さんや大前さん等の珍しい苗字が見受けられます。
大文字は日露戦争の後に戦勝を祝う為に点火された事や、皇族が京都にお見えになった時や、タバコの広告に使われたりもしました。
最近では21世紀の幕開けを祝う祝典の一環として大晦日の夜に点火されました。
一度大文字を点火される苦労を拝見する機会がありました。
4月ごろには、薪や柴を集められ、一旦途中の小屋に保管し、自然乾燥させたものを当日に火床として組まれます。 照明はありませんから、明るい16時頃から頂上に上がり、8時までは待っていなければなりません。
火床は一つ一つを1家で担当されます。夏休みを返上され、仕事を休まなければなりません。 又、順番に点けて行きますが、ガスや電気を使うのではありませんから、点きが悪かったりすると、何処の家が失敗しているのかもわかります。 初めて点火する時には緊張で震えるようです。 風が強い日だと、火の粉も散り、山火事のおそれもありますから、消防団も大変です。
ボランティアの様なものですから、護摩木を買って願い事を書き一緒に焚いていただきます。昔はお茶屋さんやホテルでも買うことができました。
大変ですねと、ねぎらいの言葉をお掛けすると、「先祖供養だし、また、上から京都を眺めると、大きな照明が消され、 カメラのフラッシュで光の海のような景色も見られて中々素敵ですよ。」とおっしゃっていました。