もてなし
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最終更新日:2014/04/27
京都ってこんなとこ, 頑固おやじのひとり言
日本史を専攻している女子大生と話した時、「就職はどういったところにするの?」と聞いたら、 「有名旅館で修行し、いつか女将さんになりたい。」とうれしげに語っていました。
私はこんな娘さんもおられるんだと、うれしく思っていました。
新聞記事で女将さんの座談会があり、その内容に「言われてもしないのは横着、言われてするのは当たり前、言われる前にするのが真の誠」とありました。
客を癒すもてなしのサービス精神が流れているんだと感心しました。
俵屋旅館
最初に教わるのは、お客様が何をされたいのかを察する事で、その為にはお客様を監督に見立て、 その場を舞台と感じ、自分のシナリオ、セリフで振る舞いを演じる気持ちで接する訓練をしなければいけないようです。
お嫁で来た女将さんは、嫁でも社員でもない立場で、愚直に八年間学び続け、一番古株で怖かった仲居さんから、 先代に「もうそろそろ、お嫁さんを女将さんと呼ばせていただけませんかと進言された時、 「やっとこの家の一員として認めてもらえた」と喜ばれたそうです。
お客様の要望はまちまちで、仕事を通じて学び取るしか方法は無いようですね。 その上で、茶道や華道を極めたり、書道を練習し、自分でお品書きを書いたり、和歌や俳句を書いたり、自分を極めて行かれる様です。
こんなもてなしの心を一度味わってみたくなりました。